行動障害ってなに?

 

 

 

 

 

 用語の説明

 

 行動障害(Challenging Behavior)とは、知的障害のある子どもや大人の不適応な行動や問題行動を述べるときに使われる用語です。米国英語表記ではChallenging Behavior、英国英語表記ではChallenging Behaviourとなります。この用語はもともと、アメリカの重度障害者のための団体(TASH)が使っていたものを、援用したと言われています。英国では1980年代からChallenging Behaviourという用語が、知的障害者の不適応な行動を指すときに、使われるようになりました。

 

 “チャレンジする”という言葉にはもともと”困難な状況へ挑戦する”という響きがあります。行動障害(Challenging Behavior)は、「周囲の環境に適応できないので、環境を適切なものに変えてほしい」という知的障害のある人から支援する側へ向けての "果敢なメッセージ" として、ますます理解されるようになってきています。

 


 行動障害の種類


[攻撃行動] 他人に対して (例)髪の毛をひっぱる、蹴る、叩く、つねる、ひっかく

[自傷行動] 自分に対して (例)頭を叩く、手をかむ、眼球を指で突く、皮膚・爪をむしる
[破壊行動] 物に対して  (例)物を投げる、家具を壊す、布や紙を引き裂く

[異食行動] 非食物を食べる(例)タバコの吸い殻、シャンプー、ペンのキャップ、寝具

[常同行動] 傍からは無目的に見えるような行動の繰り返し (例)前後に身体を揺らす

[固執行動] 何かに対する異常なこだわりや執着 (例)ドアの開け閉め、衣服の着方、物の収集
[その他の行動]  逃走、固まる、汚物をぬる、つばを吐く、わめく、盗む、性的な問題

 

 

 気がかりな行動を見かけたら

 

 知的障害のある子どもや大人に見られる行動障害は、そのほとんどが、破壊や攻撃を意図して行われるものではありません。凶器を使う様な深刻な暴力行動は、知的障害のある成人においては、一般の成人に比べ、ごくまれにしかみられません。ご心配な場合は、当協会無料相談Eメールにて相談を承ります。

 

 

日本行動障害支援協会 無料相談Eメール宛先: info.cbf.jp@gmail.com

 

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協力:英国行動障害支援協会

The Challenging Behaviour Foundation, Registered charity no. 1060714

The Old Courthouse, New Road Avenue, Chatham, Kent, ME4 6BE, U.K.

Telephone: +44 (0)1634 838739    Email: info@thecbf.org.uk

www.challengingbehaviour.org.uk