「重い障害のため、言葉ではなく絵で思いを伝える哲さんのアート展」
2015年 埼玉県上尾市にあるプチトマト(障害者事業所)
以後、毎年個展やアート展に出品。数々の賞を頂くように
2022年 東京都美術協会「東京展」絵本の部屋で東京都美術館展示、奨励賞
2023年 富山県射水市絵本館「おおしま国際手作り絵本コンクール」毎日新聞社賞
2024年 埼玉県障害者企画アート展出展
2025年 富山県射水市絵本館「おおしま国際手作り絵本コンクール」入選
2026年 埼玉県川越市くらづくり本舗の和菓子詰め合わせの巾着デザインに選ばれる
作品
「ピンクのさかなとみどりのぱぱ(部分)」
「ピンクのさかなとみどりのぱぱ」(左)は、哲さんが10歳頃から描き続けている想像上のいきものです
最初の頃は何を描いているのか全くわかりませんでした。いつも同じ絵を描いていると思っていたのですが並べてみると表情がみんな違っておりました。二つのいきものの会話が突然きこえだしたのです。「ぱぱイコールお父さん」ではなく、「ぱぱイコール哲」のようだと気づくまでには長い時間がかかりました。そしてこの絵の裏にはいつもドアの絵が描かれていました。ピンクのさかなとみどりのぱぱは笑ったり、おこったり、なぐさめたりしあっていつも四角に囲まれて描かれていました。心療内科で安定剤ばかりが増えていた時期、主治医の提案で絵をセラピーにすることにしたところ、先生は「この絵を描いている時の哲ちゃんの心はとても安定しているようだ」とおっしゃいました。パニックやフラッシュバックの嵐の中にいたあの頃、この絵がわたしたち家族の支えとなりました。
現在の哲はとても穏やかになり、セラピーは受けていません。仕事も絵を描くことにしてもらってから日中活動に参加できるようになりました。今も「ピンクのさかなとみどりのぱぱ」を描いていますが、私は言葉で伝えられない思いをこの絵たちが伝えているように思えてなりません (家族の声)
重度自閉症と不適応行動がある哲さんは、通所先での苦しい経験がトラウマとなり、10年間、引きこもって日中の活動に従事することができなくなりました。ご家族の方が、2017年の当協会の研修会で、行動の下地にある理由と適切な支援の仕方を学ばれ、ゆっくりと実践すること3年。その間、哲さんを支援する人たちとの絆もでき、哲さんも活動や日常生活に明るく取り組めるようになりました。現在は、アーティストとして、観る人の心をほんわかとさせる、すばらしい作品を生み出しています。
NPO法人日本行動障害支援協会の
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